映画版「ウィキッド」のサントラでDefying Gravityのラストのアレンジが変わっているのがかっこいい!
どういう経緯でこうなったか知りたいけど、まだ日本では映画が公開されていないし、英語で情報を得るのは大変・・・
そんな方でも、この記事を読めば、ウィキッドの作詞・作曲のスティーヴン・シュワルツ本人が、Defying Gravityにかける思いを知ることができます。
なんとDefying GravityのUnlimitedのテーマには、ベートーベンのよくやる手法や「オズの魔法使い」のあの名曲のテーマが使われていた!?
ミュージカル大好き、ウィキッド大好きの私が色んなインタビュー動画を漁っている中で見つけた最新情報です。最後まで楽しんで読んでください!
目次
まずは、サントラを聴いてみよう!
出典:Republic Records(
)シンシアエリヴォの最後の迫力のある歌声や、アリアナグランデの演じるグリンダもとても感情が乗っていて素敵な音源です。
↓歌詞が気になる人はこちらの記事もご覧ください。
自由を求めての作曲秘話について
出典:Classic FM(
ウィキッドの曲を作詞・作曲しているスティーヴン・シュワルツ本人が映画「ウィキッド」パート1の最後に歌われる曲である「Defying Gravity」の解説を行なっています。
特に面白かった点を2つ紹介します。
「虹の彼方へ」のテーマを使っている!?
出典:Movieclips(@MOVIECLIPS)
ウィキッドの原作「オズの魔法使い」の中でも、「虹の彼方へ」は誰もが聴いたことがあるメロディだと思います。
「Defying Gravity」の「Unlimited」のテーマの部分は、この「虹の彼方へ」の歌い出しの7音を借りてきて作られているんです!
具体的には、
Somewhere over the rainbow (虹の彼方への歌い出し)
「ド↓〜ド↑〜シ〜ソラシ〜ド〜」という7音が、キーやリズムは違いますが、
Unlimited together we’re (Defying Gravityの中盤)
の「ド↓〜ド↑〜シソ〜〜ラシド(レ)」の7音と、同じ音の動きをしているんです!
しかも!
映画版では、この「Unlimited〜」というフレーズが最後繰り返され、どんどんと盛り上がっていきます。
ベートーヴェンの手法を活用している!?
このテーマはこの曲を作る上で一番最初に作った部分だそうです。
エルファバの持っている、強さ、力、落ち着き、自信、
それが、地面から足を伝わって染み込みようなイメージなので、音域は低いところを使ってて表現しています。
しかも、ルート音はベースに置かずに、長調か短調かを決める3音をベースに置き、和音も密集させず、解決もさせないことで、エモーショナルな雰囲気を醸し出しています。
これは、ベートーベンの月光などでも使われている手法で、スティーブン・シュワルツがとても気に入っている手法のようでそのまま使っているとのことでした。
Defying Gravityが100倍楽しくなる!
今回は、映画「ウィキッド」の名曲「Defying Gravity」の作曲秘話をスティーヴン・シュワルツ本人の解説動画を元に解説しました。
どんな経緯で曲が作曲されたかを知ることは中々ないと思うので、楽しめたのではないでしょうか。
この記事を読んで、ミュージカル好きの友達にぜひ紹介してみてください!