映画化され、アリアナグランデが主演の一人を務めることでも話題のミュージカル「ウィキッド」。
中でも、「エメラルドシティ」(英題:One Short Day)は、ノリが良くて気分が上がる人気曲です。
せっかくなら、原作のまま英語で聴きたいけど、歌詞の英単語を一個一個調べるのは、正直めんどくさいですよね
この記事では、そんなあなたのために、ウィキッドの曲が大好きで、カラオケで1000回は歌った私が、英語の歌詞を和訳・解説します。
↓映画オリジナル部分の歌詞を知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
目次
タイトル意味は?~One Short Day~
歌詞を紹介する前に、英語のタイトルの意味と、この曲はどういうシーンなのかを紹介します!
One Short Day ってどういう意味?
One Short Day
訳:ちょっとした1日
- one:とある
- short:短い、簡単な
曲中では、「One short day in the Emerald City」(エメラルドシティでのちょっとした1日)という形で繰り返し出てきます。
これまで自分たちがいた街とは違って、見るもの全てが輝いて見える。
そんな場所での「One Short Day」が、グリンダとエルファバにとってどんなものだったのか考えながら聞くと、また違った楽しみ方ができます。
エメラルドシティってどんなところ?
オズの国の中心に位置する、オズの魔法使いがいる場所です。
原作の「オズの魔法使い」では、オズの魔法使いに主人公のドロシーが自分の国に帰るための方法を聞くために、エメラルドシティに向かいますが、
「ウィキッド」でも、オズの魔法使いに会うという同じ目的でエメラルドシティに向かいます。
歌詞の解説~エメラルドシティ(One Short Day)~
出典:Theatre Matters
(
お待たせしました!では歌詞を見ていきましょう!
作詞:Stephen Schwartz
エメラルドシティに向かう
エルファバ:
Come with me to the Emerald City
一緒にいきましょう、エメラルドシティへ民衆:
One short day in the Emerald City
エメラルドシティのちょっとした1日グリンダ:
Oh, I’ve always wanted to see the Emerald City!
ずっとエメラルドシティを見てみたいって思ってたのよ!民衆:
One short day in the Emerald City
エメラルドシティのちょっとした1日
グリンダのセリフから、エメラルドシティがオズの国民の憧れの地であることがわかります。
エメラルドシティの様子
民衆:
One short day in the Emerald City
One short day full of so much to do
Ev’ry way that you look in the city
There’s something exquisite you’ll want to visit
Before the day’s throughエメラルドシティの短い1日
やることで満ち溢れている。
この街のどこをみても
あなたが訪れたいと思う魅力的な場所がある
1日が終わる前に
どこをみても魅力的で素敵な場所であることを表現しています。
exquisite:洗練された、精巧な、優美な
before the day’s through:1日が終わる前に
エルファバ:
There are buildings as tall as Quoxwood trees
グリンダ:
Dress salons
エルファバ:
And libraries
グリンダ:
Palaces!
エルファバ:
Museums!
二人:
A hundred strongクオックスの森の木々くらい高い建物!
ドレスサロンに図書館、宮殿にミュージアム
100強もあるわ!二人:
There are wonders like I’ve never seen
グリンダ:
It’s all grand
エルファバ:
And it’s all green!これまで観たことのない驚きがたくさんある
全部壮大で
全部緑!
エルファバとグリンダも街並みを楽しんでいます。
Quoxwood:オズに出てくるQuoxと言うドラゴンがいる森
Palaces:宮殿
数字 strong:〜強
エメラルドシティを魅力的に感じる
二人
I think we’ve found the place where we belong!
I wanna be in this hoi polloi私たちが居るべき場所を見つけたと思った。
ここの住人になりたいエルファバ:
So I’ll be back for good someday
グリンダ:
To make my life and make my wayいつかまたここに戻って永住するわ
ここで生きていくために二人:
But for today, we’ll wander and enjoy…
だけど今日は、街を歩いて楽しむわ
この辺りは劇団四季の日本語訳詞にはないニュアンスですね。
ここが自分のいるべき場所で、ここで暮らしていきたいという想いや、
「To make my life and make my way」は、オズに夢を叶えてもらって、自分の道を歩んだと言う気持ちのように私は思いました。
また、for good (永遠に)と言う単語を使って、ここにずっといたいと言う気持ちも表現していますね。
for good:永遠に
hoi polloi:一般市民
民衆:
One short day in the Emerald City
One short day to have a lifetime of fun
One short dayエメラルドシティでの短い1日
人生を楽しむための1日二人:
And we’re warning the city
Now that we’re in here
You’ll know we’ve been hereそして街に知らしめるわ
今、私たちはここにいて、
あなたは私がここにいるって知るだろうって民衆:
Before we are done!
1日が終わる前に
ついに街にやってきて、ここで自分の存在を知らしめたい!と叫んでいますね。
グリンダ:
Elphie, come on, we’ll be late for Wizomania!エルフィー、Wizomaniaのショーに遅れちゃうわよ!
ここでエルファバは、感動を噛み締めます。
エメラルドシティの住人は、みんな緑のサングラスをしていて、
全ての人の肌が緑色に見えているので、誰もエルファバのことを指さして笑わない。
ここが自分の居場所なんだと思うとても重要なシーンです。
ショーが始まる
民衆:
Who’s the mage
Whose major itinerary is making all Oz merrier?
Who’s the sage
Who’s sagely sailed in to save our posteriors?
Whose enthuse for hot air ballooning
Has all of Oz honeymooning?
Woo-oo-oo
Wizn’t he wonderful?
Our wonderful Wizard!その魔法使いは誰?
誰の旅行記が全てのオズの国民を陽気な気分にさせる?
その賢人は誰?
誰が我々の背後を守るためにやってきた?
誰の熱気でオズの民をハネムーンに連れて行った?
なんてオズは素晴らしいの!
我々の素晴らしい魔法使い!
Wizomaniaと言うショーで、フラットヘッドと言う原作「オズの魔法使い」のキャラクターの人形が出てきます。
結構難しい単語が多くて大変ですが、人々がオズの魔法使いに熱狂している様子が伝わってくるシーンです。
mage:魔法使い、魔法を学んだ人
itinerary:旅程
merrier:merry(陽気な、ウキウキした)の比較級
sage:賢人、思慮深い
sail:航海する
posteriors:おしり
enthuse:熱狂させる
hot air ballooning:熱気球
honeymoon:ハネムーン
民衆:
One short day in the Emerald City
One short day to have a lifetime of funWho’s the mage
Whose major itinerary is making all Oz merrier?
Who’s the sage
Who’s sagely sailed in to save our posteriors?※繰り返し部分
友情が深まる
民衆:
What a way to be seeing the cityみんなどうやってこの街を見ているんだろう
二人:
Where so many roam to
We’ll call it home, tooたくさん歩き回った場所
私たちはここを家と呼ぶかもね
多分、これまでエルファバとグリンダは二人で遊びに行ったり、おでかけしたことはなかったんじゃないかと思います。
一日中、二人で街を楽しんで、街を楽しんで、二人は親密になりました。
そして・・・
roam:歩き回る
二人:
And then, just like now, we can say
We’re just two friends
そして今、私たちはこう言えるわ
私たち二人は友達エルファバ:
Two good friends
いい友達グリンダ;
Two best friends
最高の友達全員:
Sharing one wonderful
One short Day!素晴らしい1日を分け合う友達
ここ、劇団四季の日本語訳詞では感じれないとても深いセリフです。
日本語訳詞はどちらかというと、ここが夢が叶う場所!と言うニュアンスが強いですが、元の歌詞だと、
一日一緒に過ごしてお互いを友達と認めることができたシーンだったんですね。
これでウィキッドをこれまでよりも100倍楽しめる!
今回は、ミュージカル「ウィキッド」の中でも、アンサンブルが出てきてノリのいいナンバーである「エメラルドシティ」(One Short Day)の英語歌詞を和訳しました。
日本語歌詞では感じれなかったいろんなニュアンスが詰まっていて、とても面白かったと思います。
ぜひ、この記事を読んで「ウィキッド」が面白い!思った方は、ぜひ、劇団四季の舞台や、来年春、日本で公開予定の映画をぜひ見に行ってみてください!